アウトソーシング

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アウトソーシング

アウトソーシングとは、外注(がいちゅう)、外製(がいせい)、外部委託(がいぶいたく)などとも呼ばれるが、企業や行政の業務や機能・サービスの一部または全部を、専門業者あるいは子会社などの外部に委託することである。従来は、技術系、特に、コンピュータ関連業務(IT分野)が対象であったが、現在では、総務、経理、不動産管理、メンテナンス、人事、会計、営業(セールス)、採用、研修、福利厚生(保健指導、健診等)、給食、秘書、保険、年金業務、広報、法務、技術開発、設計、生産、物流、データ入力などあらゆる分野に及んでいる。

業としてのアウトソーシングを標榜する者の中には、専門性を求められない人材派遣と変わらない業態を取る者もいる。また、偽装請負(書類上は請負契約もしくは業務委託契約でありながら、開発・運用担当者の時間管理や仕事の指示を行い、実質上「派遣」として働かせ、企業が雇用責任を免れながら利益を得る行為)が行われる場合もある。IT業界においては、偽装請負は昔から多いと言われている。偽装請負により事業所に派遣された者は、かつては「外注」と呼ばれていたが、現在は、「協力会社」と呼ぶのが業界での慣行とのことである。

アウトソーシングのねらい、メリットとしては、業務の外部委託によりコストを削減意味合いや、資源を有効に活用することがあるが、他にも、内部だけでは得ることのできない専門的なスキルや資源を、新たに取り込むことによって内部資源を高度化させることがある。よって、外部委託される業務は、重要度の低いもののみならず、重要ではあるが、アウトソーシングすることによって、効率化が望める分野や、専門家・適任者が不在の分野も対象となってくる。

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